移住者の声
海田さん一家

ノマド村で会いましょう!海田さんファミリーの淡路暮らし

職業:自営業 移住年:2012年 前住所:神奈川県 現住所:淡路市

梅雨を迎えた淡路島。あちこちの圃場で緑の苗が元気に育ち始めた頃、淡路市長澤にある海田さんのお宅を訪問しました。
迎えてくれたのは海田麻衣さんと二人のかわいい子どもさんたち。2012年の夏にご主人の康二さんと共に神奈川から淡路島に来た時には一人だったお子さんが、今やすっかりお姉ちゃんで、淡路生まれの小さな弟と仲良く遊んでいます。海田ファミリーに3年目の田舎暮らしについて聞いてみましょう。

海田さんが淡路島への移住を考えたのは、東日本大地震がきっかけでした。西の方角に移り住みたいと大阪の友達に話したところ、淡路島を勧められました。豊かな自然環境と食材に恵まれた島と知り、ネットを開くうちにNPOあわじFANクラブのHPを見つけたといいます。問い合わせると、NPOの移住支援施設にちょうど空きがあり、すぐに決心し2012年の夏に親子3人で入居、淡路島での生活が始まりました。

まずは家探しを始めてみると、わずか2週間で今のお住まいに出会いました。限界集落に近い淡路市長澤の古民家ですが、「淡路島の北部の山の方で・・・」とイメージしていたご夫妻にとっては理想的なものでした。売りに出ていた家だったところ、町内会の方のお世話で安く借りることができました。すっかり寂しくなっていたこの地域に親子連れの家族が移り住むとあって地元の人も喜んでくれたのでしょうね。地域に小さい子どもの声がもどるのは誰にとってもうれしいことですが、特にこのご家族なら地元の人たちにかわいがってもらえる、そんな要素をお持ちのようです。

元々庭師をしていた康二さんは野菜作りにも興味があって、淡路島でのんびりと栽培を、と考えていました。移住後に造園会社での仕事も経験しましたが、現在は農業に挑戦中です。淡路市内で玉ねぎ栽培などを手伝いながら、自身でも玉ねぎ、じゃが芋の栽培、今期は米作りもしています。

一方、天然酵母のパンやお菓子作りの得意な麻衣さんは、昨年から同じ地区にある「ノマド村」のカフェのケーキを焼いたり、マルシェでパンを販売したりしてきました。その流れの中で「ノマド村」のカフェを任されることになりました。家でもご近所でもらった野菜や食材を生かして、自然で体にやさしい手作りの食べ物を提供してきた麻衣さんにぴったりのお仕事です。

カフェの営業は土・日曜日のみなので、子育て中の麻衣さんにとっても無理な話ではありません。もともとカフェは考えていなかったのですが、ご縁があったということでしょうね。農業に取り組みながらも、コーヒーの焙煎までやってのける康二さんも頼もしいパートナーです。ふたりのちいさな看板娘さん・息子さん、同じ移住者仲間も加わって、週末には多くのお客様を迎え活躍中です。

その昔、地域の子ども達が通った小学校の跡地には、ゆったりとした時間が流れる「ノマド村」。海田ファミリーが笑顔でみなさんを迎えてくれます。

麻衣さんの手作り商品は年数回開催の「はらっぱマーケット」や淡路市志筑の浜田健康食品店、洲本市本町のカフェ233、もちろんノマド村で購入できます。

取材日:2015年06月15日

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