花マガ(淡路花博20周年記念 花みどりフェアwebマガジン)

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つなぐ花みどり絶景 春から夏、そして秋へ。

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レポーター紹介

投稿者西海岸の住人
性別男性
年代60代
住まい兵庫県洲本市
趣味撮影
自己紹介「あなたの淡路島」を発見する一因になるような内容をお届け出来ればと、何の根拠も無く無責任に勝手に考えております。宜しくお願いします。

淡路島にいて、車で移動中にやたらと視界に「黄色」が入ってくると春の到来を感じます。

ここは洲本市五色町(ごしきちょう)。

洲本市の中心部(東側)とは正反対(西側)に位置する町で、江戸時代の豪商・高田屋嘉兵衛の故郷です。

このあたりは、花みどりフェアのサテライト会場であるウェルネスパーク五色・高田屋嘉兵衛公園の周辺です。その五色町内にある休耕田のあちらこちらで菜の花が開花します。

秋には最寄りバス停(五色バスセンター)の横で、運が良ければ「ラッパイチョウ」を見つけられる時もあります。

イチョウの葉がこのようにラッパの形をしていて、国内でもあまり見られない珍しいものです。なのでバスを待つ間「ラッパイチョウ」を探すのも楽しいかも知れません。もしも見つかったら、とてもラッキーです。

 

ここへは高速バスで神戸三宮から(高速舞子経由)「高田屋公園」行きを利用するとおよそ1.5時間で到着します。

このバスは、北淡インターより終点の高田屋嘉兵衛公園までは下道を走ります。途中話題のパンケーキ屋さん、最近オープンしたてのお寿司屋さんやラーメン屋さんなどの前にわざわざ新たに停留所が造られて(ビックリ!)います。
おまけにこの区間は全て乗り降りが可能なので、車利用が難しい方にとってはこのバス路線は便利かと思われます。

 

さらにここから少し離れた所では、都会ではもうあまり見る機会が少なくなった、大きなこいのぼりと桜と菜の花の光景が見られます。

洲本市ではこれらの花から菜種油を採取し、バイオエネルギーによるエコプロジェクトの取り組みも積極的に行われています。

 

そして春と言えば桜。

いわゆる桜の名勝地ではありませんが、海を隔てて小豆島を背景に桜を見られるのは、淡路島の西海岸ならではの風景です。

もちろん島内にはもっと有名な桜の名所が他に何ヵ所か有ります。

 

その中の一つに奈良県の吉野と雰囲気がどこか似ている、南あわじ市の諭鶴羽(ゆづるは)ダム周辺の桜があります。

地元の人のみならず、開花時期には島外からも多くの人がここを訪れています。流行りのキャンプやBBQなどの人気スポットでもあります。

とにかくここでは桜の迫力に圧倒されます。周辺の山桜の他、およそ800本のソメイヨシノが植えられています。

 

桜のあとは南あわじ市のローカルネタになるのですが、国道28号道路脇から「だるまフジ」という一見藤には見えない花の姿が飛び込んで来る所が有ります。花の形が丸まっているので、このような名称になっているそうです。

現場はかなり高い所に棚があるため、近くで見るのは困難ですが遠くから見てもその鮮やかさは充分に感じられます。
これは地元の庭園資財販売店の店主が植えているもので、種類もピンク、白、紫の3色が揃い期間限定で夜間はライトアップもされています。 

 

さらに淡路島の花みどりと言えば、「兵庫県立公園あわじ花さじき」を外す訳には行きません。季節ごとに色んな絶景を提供してくれる「癒し」のスポットです。今回は初夏の風景をご紹介します。

これは「クレオメ」という植物です。和名は「西洋風蝶草」で、見る人に初夏の爽やかさを感じさせるパステルカラーです。
その姿が蝶を想像させるところからこの名前がついているそうです。

日頃の都会の喧騒から逃れて、爽やかな風を感じながらゴロリと一休み。この気持ち、良く分かります。私もやってみたいのですが、あまりの心地よさにそのまま閉園時間まで爆睡してしまいそうなので止めてます(笑)

 

今年チューリップで「ハート」が美しく描かれたのは、今回の花みどりフェアのメイン会場・淡路島国営明石海峡公園です。その開催テーマが”みなとつながる「花 緑 食 の島」淡路”から、そのつながる「わ」や「ハート」を植栽のコンセプトにされていました。

この前で写真を写すと、なぜか多くの人が自然に頭の上でハートのマークのポーズを取るのは、人間の心理なのでしょうか?

 

そして、チューリップの後に印象的だった光景は、光沢のある花びらが人気で色・形の種類が豊富な「ラナンキュラス・ラックス」のものです。

普通の花と比べて値段が高価なので、ガーデニングを行なっている人にとってはまだまだ貴重な存在のこの「ラナンキュラス・ラックス」。この植物の、国内最大級のガーデンの光景です。この公園では今後この花を定着させて行きたいようです。

 

春期フェアの終盤に、今回のイベントのために特別展示された「初夏のリリー・ガーデン」も見ごたえのある光景でした。  

  

本来の開花時期とのずれがあるので、開花の時期を調整をされたり、展示には何かとスタッフの方のご苦労があったようです。
その甲斐もあって、白、黄、桃の3色のユリが春期イベントの最後を飾るのにふさわしいものでした。

 

春期の花みどりフェアが終了後は、夏のシンボル「ひまわり」がその後を引き継ぎました。  

こうして開花リレープログラムによる異なる種類の花みどり風景が、フェア開催期間を通して次々と繰り広げられました。

 

そして公園施設以外でも、ひまわりの風景は島内では身近な所で見られます。

これは淡路市の大町地区の方が今年休耕田に3万株を栽培されていた風景です。このように淡路に住む人にとって植物は、自然に日常に溶け込んでいます。その上に栽培に関する知識はとても豊富なので、特に有名地でなくても季節に応じて「癒し」の絶景が随所で見受けられます。

今年の夏もそろそろ終わりを告げ、淡路島の花みどりの風景はこれから秋の物へと引き継がれて行きます。

 

 

■取材協力

淡路島国営明石海峡公園
https://awaji-kaikyopark.jp
TEL 0799-72-2000

※記事内容は取材当時の情報です。詳細は各イベント・施設・店舗までお問い合わせください。

Date:2021.09.16