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淡路島あるあるVol.2「おもしろ自販機」を探れ!
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レポーター紹介
投稿者 | 西海岸の住人 |
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性別 | 男性 |
年代 | 60代 |
住まい | 兵庫県洲本市 |
趣味 | 撮影 |
自己紹介 | 「あなたの淡路島」を発見する一因になるような内容をお届け出来ればと、何の根拠も無く無責任に勝手に考えております。宜しくお願いします。 |
淡路島あるあるVol.2「おもしろ自販機」を探れ!
先日TVを見ていると、今巷で「無人販売機」が見直されている、と情報番組が取り上げていました。
もちろん新型コロナの影響によるもので、店員と対面せずに安心して商品が購入出来るので、全国的に自動販売機の利用が昨年と比べ、飛躍的に増えているとの事でした。さらに首都圏では、新規に無人販売の店舗を作る動きも見られるそうです。
奇しくも前回、この「淡路島あるある」で無人販売所を紹介しました。その無人販売所とは少しその形態は異なりますが、無人販売という大きなくくりの中では同義の、自動販売機の話題を今回は取り上げて見たいと思います。
と言う事で、「淡路島あるある第2弾」は、現在淡路島で盛り上がりを見せているGOTCAN(ゴトカン)です。
GOTCANとは?
このプロジェクトは、今から3年前に株式会社アイナスさんが立ち上げました。この会社は地元淡路島で自動販売機の設置やメンテナンスの事業を展開されている企業です。
ゴトカン=ご当地のお土産品が詰まった、その現地の自販機でしか購入出来ないお土産缶詰の事。そして、この唯一無二の「お土産品」を扱う専門の自動販売機の事でもあります。
日本各地の観光地現地でしか入手困難なお土産品を、お客さんがお店の営業時間も気にせず、24時間365日いつでも気軽に購入出来る点が画期的!
お土産を購入されるお客さん、受け取る側のお客さんのどちらもが、ドキドキ、わくわく感を感じられ、それを共有出来るという今までには無かった新感覚のものです。
一方でその中身を生産している生産者さんにとっても、販売所の確保の問題、自社商品の宣伝広告に関する悩みや人手不足などの問題を一挙に解決するものです。
缶の秘密!?
これら一見何の変哲も無さそうな普通の缶ですが、実はそうではありません。
実は日本製の缶詰で、切り口でケガをしにくいように安全に配慮して仕上げられているそうです。
この缶に入っている商品は、食品はもちろんアクセサリー類、小物、遊具、書籍など様々。
※詳しい商品ラインナップは公式サイト(https://www.gotcan.jp)でチェックして下さい。
その観光地でしか入手するのが困難で、それでいて尚且つこの缶のサイズに収まる特産品や、お土産品の全てがその対象となります。
気になる缶の中身は?
果たしてどんな物が出てくるのかワクワクしながら、蓋を開けてみると、
何とこのゴトカンからは「せとうちスタイル」という文庫本サイズの淡路島のガイドブックが出てきました。これを参考にして淡路島の観光を満喫して下さいという趣旨のようです。
他にも、淡路島玉ねぎを使ったレトルトカレーやスープ、ご飯のおともやおつまみ、吹き戻しなどのご当地のおもちゃなど、色々なバリエーションがあるそうです。
現在淡路島では、10か所ゴトカン自販機が設置されていますが、大阪や小豆島と言った淡路島以外の地域でも、すでにその地域独自のゴトカンが設置されているとのこと。(※淡路島・陸の港西淡はコロナ禍で利用客減少の為、現在一時撤退中)
但し、何でもかんでもゴトカンに出来るという事ではなく、内容物は既定の選定基準に照らし合わせて、この仕掛け人である株式会社アイナスさんが、最終的に商品化出来るかどうかの判定を行ないます。
そしてその選定にクリアし、選ばれた商品のみが晴れてゴトカンとして販売されます。
最近ではポストコロナ禍の時代に対応すべく、多くの生産者さんが新たな販路を模索しているようで、島内のみならず全国各地から問い合わせが引っ切り無しに続いているとの事です。
どこで買えるの?
それではまず皆さんをゴトカンが設置されている現場へご案内しましょう。
神戸方面からだと淡路島の玄関口となる明石海峡大橋のたもとにある「道の駅 あわじ」にやって来ました。
普段ぼーっと生きている私、お恥ずかしい話ですが何度かここに来ていたにも関わらず、今までずっと見過ごしていました。
と言うより多分視覚には入っていたのでしょうが、慣れとは恐ろしいもので、自販機=飲み物販売機という概念が自分の中でこびりついていたみたいです。この存在に全く気付いていませんでした。
それぞれの自販機の前面には、タッチパネルや動画モニターなどが配置されていて、その内容を詳しく確認出来ます。
たまたま観光で淡路島を訪れ、ゴトカンを購入されている方を発見したので、少しお話をお伺いしました。
普通の自販機は飲料が多いけど、この自販機はそうでは無かったので、珍しさもあり購入されたとの事でした。それと中身の「フグの白子のアヒージョ」のみならず、その他の付属品や再利用可能な缶自体にも興味を持たれていました。
ゴトカンの付属品
それでは、その時話題に上がっていたゴトカンの付属品も見ておきましょう。
メイン商品の他に、缶を再利用する時に使用するシリコン製のキャップ、ご当地マグネット、緩衝材兼保冷剤兼重り(これは商品の重さによる)が同封されています。
その① 『ご当地マグネット』
観光地の所在する都道府県名の地名と地図、シンボルキャラクターのイラスト、そしてその地方の方言がプリントされています。大きさは普通の消しゴム大で約5cm×2cm、厚さは1mm程です。公式サイトでは「冷凍庫などに貼って全国地図を完成させてください」との記載がありました。(吹き出しの中の文字は敢えてぼかしてます。ヒントは兵庫県・神戸の方言です。気になる方は是非実物でご確認ください。)
その② 『シリコン製のキャップ』
手触りが良く、表面にはあまり見慣れないMADE IN KOBE JAPANの凸凹のある文字とゴトカンのロゴ入り。(ゴトカンの全てがMADE IN JAPANのこだわりが有り、これは神戸の工場で作っているとの事)この写真ではシリコン独特の心地よい手触りを、お伝え出来ないのがとても残念です。実際一度手に取って心地良い触感を体験してみて下さい。このアルファベット文字とその上のロゴの凸凹感もクセになりそうです。
その③ 『保冷剤(緩衝材兼重り)』
これは全てのものに入っている訳ではありませんが、中に商品の重さがない場合にのみ機械上部から下の取り出し口までを動かす為のゴトカンマーク付きの重り(保冷剤)です。万が一、小さな子供が誤って食べても害の無い物で、さらに夏の季節には冷やして使える保冷剤にもなります。
このように、中に入っている物全ての至る所に、細やかな「こだわり」が感じられます。
さらにこれらの「こだわり」は缶詰本体のみならず、これを販売している自販機にも随所に発見出来ます。ここからは、映えネタにお困りの方やネタ探しに奔走されている方々は参考になさって下さい。
ジャンボ自販機!
国道28号沿いに突如インパクトのある、ド迫力の自販機を発見!!
しかしながら、何か違和感!?が・・・(上部の黄色いマッサージ店の看板も、かなりのインパクトですが)
近づいてみて、ようやくその原因に気が付きました。
よく見て見ると、ご覧の通り普通のゴトカン自販機の上に、さらに半分の自販機が乗っかっている「ジャンボ自販機」でした。
日本人成人男子の平均身長である私が、この自販機の横で手を伸ばしても、かろうじて黄色の「ジャンボ自販機」の文字までしか届かない位の高さです。
上の自販機は利用出来ない??
仮に身長が2m位の人なら、上のお金投入口からお金を入れる事が出来そうですが・・・(笑)
しかしながら、上のお金投入口は蓋をしていますとの事で、この上の自販機を見かけ倒しのようです。但し下のゴトカン自販機は普通に利用できますので、ご安心下さい。(※なお、これは「じゃのひれさん」のゴトカンですが、この「ジャンボ自販機」がある場所に「じゃのひれさん」は有りませんので、くれぐれもご注意を!)
トリックアート自販機!
続いてはトリックアートと呼ばれているもので、これは南あわじ市の『ホテル&リゾーツ南淡路』館内に設置されています。
物が飛び出ている(様に見える)自販機の前のプレートや将棋の駒、玉ねぎのキャラクターと自分自身の姿を入れて色々なポーズで絡めそうです。ここには他にイルカや酒樽などが描かれている物も有ります。
もし気になる商品を見つけたら、必ず撮影後に忘れずにゲットして置いて下さい。あくまでも、ここでしか入手出来ませんので。
そして最後は再び「道の駅 あわじ」です。
明石海峡にいる活きの良い魚が、元気が有り余って飛び出しています。(ゴトカン自販機背面部)
明石海峡大橋がピンチ!!(ゴトカン自販機背面部)
どなたか勇気のある貴方、この巨大なタコと戦ってこのピンチを救って下さい。
お化け玉ねぎの出現!? (ゴトカン自販機背面部)
う~ん、これは絡み辛い? 玉ねぎをかじるとか??
この巨大なタコと巨大玉ねぎの物は、自販機の後ろの実際の風景と合わせるものです。
さらにこの状態で自分の姿をフレームインさせるという、神技が可能な方は是非チャレンジを!!
一か所を合わせると他がずれてしまうという具合で、実際にやってみると非常に難易度が高く、年甲斐もなくついついムキになってしまいました。(画像加工ソフトを使用するのはナシという事で)
気が付くと仲間が誰も居なくなり、置いてけぼり状態もありますので、程々にされるのが良いかと思われます。
まとめ
かつて私が子供だった頃、親に買ってもらったお菓子の「チョコボール」で金のくちばしが出て、「おもちゃの缶詰」が当たった事が有りました。その「おもちゃの缶詰」が自宅に送られてきた時は、本当にドキドキわくわくしながら蓋を開けた事を、今回のゴトカン取材中に懐かしく思い出しました。
もうすっかり忘れかけていた、幼い日に感じたドキドキわくわくする純粋な気持ちを、思い出させてくれたようです。
※ゴトカン再利用方法のアイデア募集中の様です。(私はこんなベタなアイデアしか浮かびませんでしたけど・・・)
抽選でプレゼントも用意されているそうですので、興味のある方はこちらから是非どうぞ。
ゴトカン公式サイト https://www.gotcan.jp/
■取材協力 株式会社 アイナス http://ainas.co.jp
※記事内容は取材当時の情報です。詳細は各イベント・施設・店舗までお問い合わせください。
Date:2021.01.27