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【春フェア取材】花みどりフェア開幕日を編集長がレポート!③

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レポーター紹介

投稿者WEB編集長・横山史
性別女性
年代40代
住まい兵庫県淡路市
趣味旅行・食べ歩き・カフェ巡り
自己紹介淡路花博20周年WEBサイトの編集長の横山です。
5年前に東京から淡路島に移住し、総務省地域おこし協力隊として淡路市のPRを勤めた後、現在は子育てしながら淡路島の魅力を発信させていただいています。
花博イベント関連の情報や、新店舗などの旬の淡路島の情報を発信していけたらと思っています!

花マガ編集長の横山です。

前々回前回に引き続き、淡路花博20周年記念・花みどりフェア開幕日(2021年3月20日)の取材レポートをご紹介します。

題して「花マガ編集長の長〜い1日」パート3(笑)

 

 

14:50 南あわじ市・淡路人形座会場

写真に刺繍を施す作品で知られる、淡路島出身のアーティスト清川あさみさんが「淡路人形浄瑠璃」をプロデュースするということをお聞きし、南あわじ市・福良の人形座へ。

受付をしに行くと、なんと花マガ編集長の特権で・・・清川あさみさんが舞台挨拶をする初演見学とともに、なんとあの歌舞伎役者・尾上松也さんとのトークショーも急遽取材させていただけることに!!

人形座の担当者さんの計らいで、急遽プレス席を作っていただき、撮影腕章で特別に写真撮影も許可いただきました。ありがとうございます!

上映時間の10分以上前にもかかわらず、多くの方が着席されていました。

こちらが、淡路人形浄瑠璃再生プロジェクト・清川あさみプロデュース「戎舞+(プラス)」のパンフレット。戎舞(えびすまい)と淡路島の国生み神話を融合させた幻想的な世界・・・このパンフレットのデザインもクラシックながら現代風に洗練されていて、公演が待ち遠しいです!

 

15:30 舞台挨拶

総合プロデューサーの清川あさみさんと、南あわじ市・守本市長による挨拶。
まず目を引くのが、清川あさみさんのお召し物!華やかな色合いでご本人にとってもお似合いでした!

地元・南あわじ市出身の清川あさみさんは、現在「南あわじ市地域魅力プロデューサー」としても活動されており、その活動の一環として、国の重要無形民俗文化財にも指定されている「淡路人形浄瑠璃」の新演目をプロデュースすることに。

初の総合舞台のプロデュースを、生まれ故郷の淡路人形座で行なえることが光栄だとおっしゃっていました。

 

続いて、人形遣い・吉田廣の助さんによる「名物の人形の解説」。かしらのからくり、人形の操り方をわかりやすく教えてくださいました。

500年受け継がれ、国の重要無形民俗文化財に指定されるまでとなった淡路人形浄瑠璃。歌舞伎の原点とも言われるそうです。
わたくし横山も、東京在住中は足繁く歌舞伎座に通うほどの歌舞伎ファンでしたが、女性が泣く仕草やシナの作り方など、歌舞伎に通ずるものがあり・・・いや、こちらが本場なのですよね。1人前になるのに、足遣いだけでも7〜8年と言われる厳しい芸能の世界の一端を垣間見えました。

 

15:45 演目「戎舞+(えびすまいプラス)」

淡路島に古くから伝わる「国生み神話」。イザナギノミコトとイザナミノミコトの二柱がおのころ島を作り、夫婦となって降り立ち国を創る。その過程をオリジナルショートアニメーションを劇中上映するんですが、スクリーン横の大夫さんの節が素晴らしく、いとうせいこうさんのわかりやすい脚本と共に引き込まれていきます。

そして今回は清川あさみさんの提案で、巫女さんのキャラクターが登場。この人形の衣装が素晴らしい!淡路島の朝日や海をイメージしたそうで、この衣装を目の前で見れただけでも嬉しい気持ちになりました!

もちろん「戎舞」の題目通り、えびすさんも登場し、ちゃんと酔っ払って福をもたらしてくださいます!この辺りがクスっと笑える要素もあり、戎舞の好きなところなんですよね。もう何度も観てきた演目ですが、ただ今回はえびすさんの衣装が違う!

そして背景が違う!これ元々は刺繍でデザインされた布を複写したものだそうで、目の前で見ると絶妙なグラデーションに圧倒されるのです。さらに、生の大夫と三味線の臨場感があって、極上のエンターテイメントを感じたんです。

はぁ・・・素晴らしい!!!

 

 

16:20 清川あさみ×尾上松也スペシャルトークショー 

素晴らしい演目の後、お待ちかねの歌舞伎役者・尾上松也さんが登場!
あのTBS人気ドラマ「半沢直樹」でIT若社長を演じられたのでも有名ですよね。最近はバラエティなどにも積極的に出られていらっしゃり、歌舞伎の魅力を様々な視点でお伝えしてくださっています。

やっぱり存在感というか迫力?オーラ?がすごい!!!

トークテーマは伝統芸能の魅力・・・ということで、語っていただきました。

尾上さんいわく、歌舞伎にとっては人形浄瑠璃が大先輩。この淡路島から人形浄瑠璃が広まったということで、シンパシーを感じる。また改めて人形を使った解説を聞いていると、女形などは人形浄瑠璃の魅せ方が歌舞伎の女型の根本にあるのではと感じたとのことでした。

歌舞伎ファンとしても、淡路島大好き人間としても、嬉しいお言葉!


そして清川あさみさんによるプロデュースの舞台裏をこそっと紹介。
アニメーションの企画ディレクションも清川あさみさんで、脚本はいとうせいこう氏。制作は新進気鋭の若手映像作家宮嶋龍太郎氏を起用。伝統芸能を新しい解釈で繋げるという発想が清川さんならでは!

調べたらなんと、わたくし横山と同じ年の清川さん。
お若く見えますが・・・色々な経験や人脈がおありで、淡路島出身の方のバイタリティに驚かされます。



すると尾上松也さんも「清川さん、一緒になにかやりませんか!」と。

「古典芸能の型や技術を継承しつつ、その時代に合ったものを「現代演芸」として生み出していきたい。そのために他のアーティストさんとコラボレーションする必要もある。今回のコロナ自粛期間に不安を感じる時間があった。そんな時にエンターテイメントに救われた。だからこそ良いエンターテイメントを作っていかなければならない。」

遠くからでも目鼻立ちがはっきりしていて、存在感がある尾上松也さん。
さらにご自身の言葉ではっきりと話されているのが、とても印象的でした。
 

私たちも、淡路島の魅力をより多くの方に、わかりやすく、見やすく、かっこよく、エンターテイメントとしてお伝えしていけたらいいなと思いました。



素晴らしい衣装とアニメーション、そしてもちろん人形浄瑠璃の伝統芸能の素晴らしさ。「戎舞」を見たことある方も、人形浄瑠璃に触れたことがある方も、改めて楽しんでいただける内容だと思います!

詳しくはこちら
http://www.asamikiyokawa.com/

 

 

ということで、会場でばったり合った友人をボランティア記者としてスカウト&会議をして帰宅。
花マガ編集長・横山の長い1日が終わりました(笑)

これからも花みどりフェアと淡路島の魅力をどんどん発信していきます!!

※記事内容は取材当時の情報です。詳細は各イベント・施設・店舗までお問い合わせください。

Date:2021.03.22